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禁煙が引き起こす弊害や人体へのデメリットについて

近年では施設内や屋外など至る所で喫煙禁止場所が設定され、喫煙室以外の場所での喫煙が難しくなっています。

加えて「スモークハラスメント」などという言葉も生まれ、職場や商業施設、公的施設内での喫煙においては非喫煙者から冷たい目で見られる始末。

このように、どこでも好きなタイミングで周りを気にせずに喫煙することは難しくなってきました。

ならばいっそのこと、禁煙にチャレンジして「タバコをやめよう」と考える喫煙者は少なくないのではないでしょうか。

ここでは、禁煙による弊害や人体にもたらす意外なデメリットについて紹介します。

喫煙者は年々減少傾向にある

厚生労働省が発表するデータによると、平成21年~令和元年にかけて喫煙者の割合が11.1%の減少となっており、年々緩やかに減少傾向をたどっています。

情報元:厚生労働省 国民健康・栄養調査結果の概要

データから推測すると、人が10人いれば喫煙者は2、3人くらいとなります。

喫煙者が減少している背景として、受動喫煙の防止措置などにより徐々に喫煙しにくい環境になっていることが挙げられます。

基本的に建物内は原則禁煙で、専用の喫煙室でないと喫煙することが難しく、屋外であっても喫煙禁止エリアが設けられるようになってきました。

近年では禁煙外来を実施している医療機関が増加傾向にありますが、禁煙外来で治療を受けることでタバコをやめることができた事例が増えていると予想されます。

地方自治体によっては禁煙外来を利用して治療を終えた場合に助成金が支給されるケースがあり、たばこをやめるきっかけとして禁煙外来を利用しやすいということもあるでしょう。

5人に1人は禁煙したいと思っている

近年では喫煙者(男女)の内の約3人に1人ほどが「タバコをやめたい」と思っているようです。(令和元年:30.1%)

情報元:厚生労働省 国民健康・栄養調査結果の概要

禁煙を推進する現代の流れとは逆行する「喫煙」という行為に肩身の狭い思いをしていたり、自身の健康状態を考慮したりといったことも影響しているかもしれません。

一方で加熱式たばこの普及によって、煙の出るたばこから加熱式たばこに変更する人も増えているのではないでしょうか。

ただ、加熱式たばこにも有害物質が含まれていますし、加熱式たばこから発せられる独特のニオイが苦手だという非喫煙者は多く見られます。

禁煙による身体へのデメリット

日常的にタバコを吸っている人が気合を入れて禁煙にチャレンジするも、結果的に失敗してしまうというパターンは多いでしょう。

長年の喫煙者であれば、一度はタバコをやめようと試みたことがある人は多いのではないでしょうか?

禁煙を行うことでタバコの煙による4,000種類もの有害物質を避けることになるので、健康被害から身を守り健康な状態へ体が変化していくことは容易に想像できます。

しかし、その身体の変化が必ずしも本人にとってメリットと感じられず、中にはデメリットだと感じるものもあるかもしれません。

禁煙を行ったことで生じる身体へのデメリットとしては以下のものがあります。

1.タバコ以外での気分転換ができない

人によってさまざまですが、仕事中は少なからず緊張状態にあったりストレスが溜まりやすかったりするものです。

喫煙者にとってタバコ休憩は気分転換にちょうど良いものでしょう。

タバコは体には悪くても一時的に頭がすっきりして気分転換になる手段なので、それが出来なくなるのはかなり辛いのではないでしょうか。

勤務中にも関わらず長時間のタバコ休憩をしてサボっていた人は、喫煙時間が無くなることで勤務時間が長く感じられるかもしれません。

自宅でも喫煙していた人は帰宅後も禁煙が続きますが、タバコ以外で気分転換やストレス発散できるものを見つけてはどうでしょうか。

タバコ以外に趣味が無い人は、禁煙によって余った時間とお金で新しい別の趣味を探してみるのも良いかもしれません。

2.禁煙時のニコチン切れによるイライラ

慢性的に吸収していたニコチンが切れてしまうことによって、ニコチンの離脱症状(禁断症状)が出てきますが、理由も無くイライラするという症状が出てきます。

禁煙を開始して2週間くらいは離脱症状が強く出る時期で、これらの時期は仕事中でもイライラしたり集中力が低下したりするなど業務に支障が出る人もいるのではないでしょうか。

家に帰ってからもイライラが続くので、家族に八つ当たりしてしまうことも考えられますので意識して心を落ち着かせることが大事です。

禁煙を頑張るのは本人ですが、周囲からのサポートもかなり重要です。

禁煙が続いているようなら褒めてあげたり、禁煙に役に立ちそうなガムなどを買ってきたりなど、応援していることを本人に認識してもらうことで本人のモチベーションの維持に繋がります。

3.禁煙時のストレスによってメンタルの不調や鬱症状を招く恐れがある

喫煙時にはタバコの煙に含まれるニコチンがセロトニンという物質を脳内に分泌させて安心感を与えることで一時的な安らぎが得られるようです。

しかし禁煙をすることでニコチンが遮断されてしまい、慢性的に分泌されていたセロトニンが一時的に放出されなくなるので脳内の感情バランスが崩れるとのこと。

そのことが原因して不安感、思考力や集中力の低下、眠気や頭痛などの症状が出てきます。

これらの症状は1か月程度で治まるようですが、ひどい場合だと鬱症状やパニックなどを引き起こすこともあるようです。

情報元:ミキ薬局 禁煙による精神的効果

ということは、個人差はあれど1か月ほどはこれらの辛い症状に耐えなければいけないということです。

前もってこれらの情報を取り入れておくことで心の準備ができますし、禁煙が成功した後の未来の健康な自分を想像することでモチベーションを保って禁煙の成功に近づけることができます。

4.禁煙の失敗によって自信を無くしてしまう

禁煙にチャレンジしてみるが無残に失敗して挫折する人は数多くいます。

一度禁煙にチャレンジして失敗して喫煙を継続する者や、禁煙のチャレンジと失敗を何度も繰り返しながら結局やめられない者など。

禁煙に失敗しても気にしない人もいれば、禁煙失敗の経験によって「自身の意思の弱さ」を自覚して自己嫌悪に陥ってしまう人もいる。

禁煙を成功させるためには我慢することが重要だと考えている方が多いようです。

情報元:SOMPO ホールディングス タバコに関するアンケート調査

禁煙は自制心で成し遂げるものだと考えている喫煙者が一番多いというデータがあり、その自制心で禁煙することが出来なかった場合は以下のようなネガティブな感情を抱く方もおられるでしょう。

  • 「自分は何をやっても中途半端でうまくいかない」
  • 「自分は意志が弱い人間だ」
  • 「自分はダメな奴だ」
  • 「自分の事が情けなくて嫌いだ」

このような思考になることで、精神的に病んでしまうことも考えられます。

真面目な人は深刻に物事を考えることもあるので、自分自身を責めてしまう人もいるでしょう。

しかし、禁煙できない人が多いというのは単純に「禁煙する意志が弱いから」という単純な話ではありません。

慢性的にタバコを吸っている人は心も体もニコチンに依存している状態で、「ニコチン依存症」になっている可能性が高い。

先ほども説明した通り、喫煙時にはセロトニンという安心感を与える物質や快楽物質であるドーパミンが放出されるのでとても気持ちが良くなります。

喫煙を継続することで、知らぬ間にニコチン依存症となるので、禁煙した時の反動でニコチン切れを起こし、さまざまな禁断症状が出てくるわけです。

ニコチン依存はコカインやヘロインなどの麻薬と同じくらい強いものだと言われています。

情報元:日本医師会 禁煙の医学

それくらい強力なものを慢性的に体で吸収しているのですから、自分の意志だけで断とうするのは極めて困難です。

これらの情報を知っていれば、仮に禁煙がうまくいかなくても必要以上に自分を責める必要もありません。

「これだけ依存性が高いのなら自力で辞めるのは難しそう」と考えることができます。

正しい情報を仕入れて禁煙外来に通ったり、禁煙プログラムを利用したりして成功率の高い方法で取り組むことが大事です。

5.禁煙によって体重が増加する

禁煙をすることで味覚や臭覚が正常になり、喫煙時よりも食事がおいしく感じられるようになります。

そうなると食事が楽しくなるので、自然と食べる量が多くなり体重が増加しやすくなるということ。

食欲が増加して食べる量が増えることで体重の増加傾向が強くなり、中には血糖値が上昇する人もいるようです。

情報元:板野クリニック

禁煙することでタバコが吸えないイライラを紛らわすため、食べることでストレスを発散したり、タバコの代わりに飴などで糖分を過剰に摂取してしまったりすることも体重が増加する理由として考えられます。

体重の増加は男性よりも女性の方が気にする傾向が強いので、女性の喫煙者にとっては特に悩ましい問題ではないでしょうか。

6.禁煙による強烈な眠気

禁煙によるニコチンの離脱症状として「強烈な眠気」が生じることがあります。

これは個人差があるようですが日中でも我慢できないほどの強い眠気が出てくる可能性があるので、必要であれば10分~30分ほど仮眠することも大事です。

通勤で車を運転する方は特に注意が必要で、居眠り運転による交通事故の危険性が高くなります。

ただでさえ眠くなりがちなので、夜更かしなどはせずに睡眠時間はしっかり7時間以上とって規則正しい睡眠サイクルとなるように心がけましょう。

7.喫煙できない事で付き合いの席に出にくくなる

職場などで同僚や上司とタバコ休憩に行く習慣がある人は、禁煙することでそれらの誘いを断らなくてはいけなくなります。

人によってはこれがかなり辛いと感じる人はいるのではないでしょうか。

複数人でタバコ休憩に行くことが当たり前になっている人は、「自分、今禁煙中だから」と言って断ることになりますが、

自分がいない喫煙所で「あいつ禁煙してるんだって」とか「どうせ長続きしないよ」などと自分の噂話でネタにされる可能性があります。

また、飲み会の席などでは周り喫煙者の煙を吸ってしまうことで「吸いたい」という衝動に駆られることが予想されます。

タバコを勧めてくる同僚や上司を避けるのが難しいと判断する場合は、飲み会の参加を断るという場合もあるでしょう。

そうなると「付き合いの悪い奴だな」と上司や同僚との関係がギクシャクしてしまうパターンもあることも考慮しておきたい。

喫煙者にとって禁煙が一番良いとは限らない

禁煙は成功すれば体が健康になるのは間違いないですが、完全にやめることは難しい。

先ほども紹介しましたがニコチンの依存度は強烈で、自分の意志だけで禁煙を成功させるのは簡単ではありません。

アンケート調査では禁煙に失敗した理由の75%以上が「我慢できずに吸ってしまった」という理由でした。

参考:タバコに関するアンケート調査

アンケート調査のデータにより、いかにタバコの中毒性が強烈で禁煙が難しいかがわかるかと思います。

自己流のやり方で禁煙のチャレンジと失敗を延々と繰り返している人もたくさんいるのではないでしょうか。

自制心のみで禁煙を成功させるのは難しいので、無理に禁煙を続けて体の不調を我慢し続けるのも精神衛生上良くありません。

全面禁煙よりも適切な分煙対策が必要な理由

禁煙の難しさは上記で説明した通りですが、改正健康増進法によって職場のオフィスや施設内にて従業員や入店客の受動喫煙を防止する措置を講じることが義務付けています。

これにより屋内においては原則として禁煙となり、タバコの煙やニオイから身を守ることができるので非喫煙者には嬉しい措置となりました。

一方で人口が多い都心では灰皿などの喫煙設備の撤去や喫煙禁止区域の増加により、路上喫煙者が増えたことでタバコのポイ捨てなどの問題が多く発生しています。

施設やオフィス内を全面禁煙にすることで喫煙者から反発の声が上がる可能性が高く、トラブルに発展することにもなりかねません。

実際に喫煙場所の減少に伴い喫煙の自由が奪われたことで裁判に発展したという出来事がありました。

参考:NHK

受動喫煙防止のためとはいえ、喫煙者の喫煙する権利というものを無視してはいけません。

そして受動喫煙の防止と喫煙の自由を両立させるには喫煙ブースの設置が有効です。

施設内に喫煙ブースを設置することで非喫煙者は健康を害さず、喫煙者は周りを気にせずに喫煙できるので、双方が納得する環境を作ることが実現できます。

飲食店においては分煙されている店舗が増えていますので、分煙対応されていない飲食店は入店を控える客が増えることが予想され売り上げの減少が懸念されます。

逆に店舗内が全面禁煙になっていて喫煙ブースが設置されていない飲食店などでは喫煙者の客足が遠のくこともあるでしょう。

分煙対応は義務となっていて未対応のままだと指導や過料の対象となりますし、快適な空間を提供するためにも基準に適合した喫煙ブースの設置を早急に検討しましょう。