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【現地レポート】分煙とは?種類ごとのメリット・デメリットと重要視される理由

近年は健康意識の高まりもあり、タバコを吸える環境が減少しています。また、「分煙」という言葉もよく聞かれる時代になりましたが、分煙とは何を指すのか明確に理解できないことも珍しくありません。

当記事では分煙の定義と種類に加えて、メリット・デメリットについて解説します。分煙を実施するお店への取材も敢行しましたので、分煙について正しく理解したい方は、ぜひ最後までお読みください!

分煙とは?改めて定義を確認

分煙の定義について、厚生労働省の資料では以下のような記載がされています。

職場における適切な喫煙対策の方法としては、全面禁煙及び空間分煙があり、このうち、空間分煙は、一般的には「喫煙可能場所を定め、他は禁煙とするという場所による分煙」と定義され、その実施に当たっては、喫煙室等から非喫煙場所にたばこの煙やにおいを漏らさず、かつ、喫煙室等にあっても、可能な限り空気環境を良好な状態に保つことが重要である。

(引用:厚生労働省『平成17年度「効果的な空間分煙対策推進検討委員会」報告書』/https://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/houkoku/060300d.html

上記には「職場」と記載されていますが、飲食店やその他の空間においても、おおむね当てはまる内容と言えるでしょう。

より簡単な言葉に置き換えると、分煙とは非喫煙者がタバコの煙を吸い込むことがないよう、喫煙スペースと禁煙スペースを分けることです。オフィスまたは飲食店など、多数の人が利用する場所においては分煙環境の整備が求められています。

分煙は「受動喫煙」を防ぐために大切

分煙が重要とされる理由の一つは、受動喫煙による健康被害です。たとえ本人が喫煙していなくても、タバコの煙が体内に入ってしまうことを受動喫煙と言います。

受動喫煙の健康被害に関する研究はさまざまありますが、厚生労働省の情報によると、肺がんのリスクが28%、脳卒中のリスクが24%上昇するといった報告がされています。また、受動喫煙は女性の妊娠・出産にも悪影響を及ぼすのです。

(出典:e-ヘルスネット「受動喫煙 – 他人の喫煙の影響」/https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-02-005.html

これまで日本は分煙化が遅れている国と言われていましたが、2021年に実施された東京五輪の開催に合わせて分煙化が少しずつ進められました。とはいえ、まだ整備が不十分なところも多く、訪日観光客の増加が見込まれる今後を考えると、よりスピード感を持った対応が必要と言えます。

分煙の種類とそれぞれのメリット・デメリット

分煙と一口に言っても、実際にはいくつかの種類に分けられています。分煙の種類と概要は以下の通りです。

・エリア分煙

空間そのものを喫煙・禁煙として区切る方法です。特に飲食店では喫煙席を用意するお店が多く、エリアを分けて分煙環境を整備しています。

お店によって詳細は異なりますが、基本的に壁やパーテーションで分けることになるため、コストを抑えやすい点がメリットです。ただ、少しでも隙間が空いていると煙が流れ出す場合もあり、完全な分煙対策にならない可能性も考慮しなければなりません。

・時間分煙

エリアではなく「12時〜14時は禁煙」といったように、時間で分煙する方法もあります。この方法ではパーテーションなどを用意する必要がなく、コストをかけずに分煙が実現可能です。

一方、喫煙者と禁煙者の共存ができず、喫煙者のお客さんが他のお店に流れてしまう点はデメリットと言えます。

・喫煙専用スペースを設置しての分煙

施設内に喫煙室、あるいは喫煙ブースを設置する方法が、喫煙専用スペースを設置しての分煙です。タバコの煙や臭いをしっかりと除去することで、エリアや時間での分煙に比べると、より高い分煙効果を期待できます。

ただ、喫煙室または喫煙ブースのどちらを設置する場合でも、費用が発生する点がデメリットです。

分煙を実施するお店に潜入取材!

今回は「喫煙専用スペースを設置しての分煙」に関して、喫煙ブースを設置するお店に潜入取材を敢行しました!

はじめに訪れたのは、東京都千代田区にあるお店です。

日比谷駅から少し歩いた場所に、対象のお店がありました!

こちらのお店は自家製の生パスタを提供していて、営業時間は11〜22時までです。お店には約1時間滞在し、性別・年代を問わず幅広いお客さんが来店していました。その店内にあるのがこちらの喫煙ブースです!

よく見ると喫煙ブースのすぐ左に座席がありますね。臭いはもちろんですが、飲食店では会話をすることもあるはずで、喫煙ブースの音で会話が遮られないか気になります。

そこで、喫煙ブースに入っているときの音声と、喫煙ブースから出た後の音声で検証を試みました!

まずは、喫煙ブースに入っている際の音声です。

https://www.youtube.com/shorts/6I-fxTuOSoU

当然と言えば当然ですが、中にいると音声が大きく聞こえてきます。では次に、先ほどの音がまだ聞こえている段階で、喫煙ブースの真横の席に移動してみました。

https://www.youtube.com/shorts/WnwKwz1ivZc

かすかに音は聞こえてくるものの、店内BGMのほうが大きく聞こえてきます!喫煙ブースの音が会話を遮ることはなく、臭いもまったく気にならないことがわかりますよね。

さらに今回はもう1店舗にも足を運び、喫煙ブースの効果や音について検証しました。次に訪れたのは東京駅から徒歩圏内にあるカフェです。東京駅の中を歩いて行き、対象のお店を発見しました!

こちらのお店はエリア分煙を実施しており、写真の左側が禁煙スペース、右側が喫煙可能なスペースとなっています。喫煙ブースは喫煙スペースの奥に設置されていました。

まずはこちらも、喫煙ブースに入っている際の音声からお聞きください。

https://www.youtube.com/shorts/OjK-Gp4K0EQ

やはり音は大きくなっています。もしこの音の大きさがそのまま漏れていたら、近くに座る人は会話も難しくなってしまいますよね。

次に、喫煙ブースからわずか2・3歩出たところの音声です。

https://www.youtube.com/shorts/GsNfBg8rz3c

すぐ横に2人組のお客さんが会話をされていましたが、喫煙ブースの音が気になる様子はまったく見られませんでした。静音かつ高性能という点は、喫煙ブースの大きな特徴です。

2つのお店で喫煙ブースを利用した結果、改めて喫煙ブースは導入する価値があるものと感じました。喫煙室のように大掛かりな工事も必要ないので、3つの分煙のなかでも、特におすすめできる方法と言っていいでしょう。

今回は分煙の定義から種類、メリット・デメリットなどを中心に解説してきました。

分煙には3つの種類があり、それぞれに長所と短所が存在します。どの方法でも分煙を実現できますが、喫煙専用スペースを設置しておけば、より高い分煙効果が期待できます。

また、喫煙ブースは工事不要で、設置にかかる工数が少ない点が魅力です。分煙環境の実現に悩まれている際は、喫煙ブースを導入するのも一つの手と言えるでしょう。

<この記事の取材・執筆者 N.T>

1993年生まれ、大阪出身。大学卒業後さまざまな職を転々としたのち、2019年よりWebマーケティング会社に転職。Webライターとして活動を続け、2023年5月よりフリーランスに転身。野球やバスケットボールなど、スポーツ全般をこよなく愛する。