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【導入事例】雰囲気もマッチしていて、まったく違和感がありませんでした。

本日は1986年創業、東京都墨田区に本社がある、居酒屋「はなの舞」「さかなや道場」「魚鮮水産」等中心に全国約300店展開するチムニー株式会社の66洋食事業部マネージャー黒田 友さまにお話をお伺いしました。

肉バル DE ICHIBA八丁堀店 様は、2020年4月の改正健康増進法施行以降、全面禁煙で営業していました。しかし、店でタバコを吸いたい、というお客さまの声やタバコに関する近隣の方からのクレームなどがありお困りであったこと、喫煙ブースを導入することで、喫煙者と非喫煙者が共存できるお店がどんどん増えると良い、というお話もお伺いすることができました。

Q.全面禁煙営業のスタイルに取り組んだ際の変化には、どんなものがありましたか?

2020年4年の改正健康増進法の施行のタイミングでは、弊社は全店禁煙の対応をすぐにとりました。居酒屋、テラス席の店舗、いろんな形態のお店がありましたが、どれも区別なくすべてが禁煙対応になりました。正直現場サイドでいえば戸惑いもありましたし、やはりお客様への影響もあったかと思います。ですが、世の中の動きもありましたし、そんな空気の後押しもあり、全面禁煙に踏み切ったような形だったかと思います。

Q.その後、 改めて「分煙スタイル」を検討するきっかけとなった出来事はありますか?

それから全く分煙を検討することはありませんでした。社内のグループ店舗の居酒屋チェーンでは、喫煙室をつくることが標準になっておりましたが、やはりコストが大きくかかります。私たちは業態が違う洋食店舗。そこまでのコストはかけられないと一旦踏みとどまっておりました。ただ最近になって低価格で分煙対策を進められる方法があると聞き、検討をすることとなりました。

やはりお客様からの声は聞くことがありましたので、それは頭の片隅にありました。この場所はオフィス街でもありますし、また近くにはマンションもあります。お店でタバコを吸えないとなると、外で吸う人もどうしてもでてしまいました。それによって近隣の方からクレームをいただくこともあったんですよね。地元に住まわれる方からすると、生活圏の中にタバコの煙が充満していたら嫌ですよね。

このあたりは喫煙できるスペースも遠く、説明も大変なほどだったので、諦めていた部分もありました。

Q.分煙スタイルに切り替える際に、特に大切にした点は何ですか?

やはり場所は気にしました。当店は、1階、2階にフロアが分かれていて、それぞれがそんなに広いわけではありません。その中で分煙対策を進めるにしても、席を潰せるのは1つか多くても2つといったところ。ですからコンパクトであることは大切な要素でした。

また店舗の雰囲気もカフェ業態に近く、女性も多くいらっしゃいます。煙が外に出てこないか、ブース内が白く煙ったりしないかなどは、実際に目にするまでは不安でしたね。

Q.実際に、喫煙ブースをご覧になられていかがでしたか?

実は、これまでこのようなブースタイプの喫煙室を見たことがありませんでしたので、最初は多少驚きました。これで大丈夫なのって(笑)

ただ本当に小さくて、席を取り除くことも最小限で済みました。また、実際に利用してみても、しっかりと煙を吸引してくれましたし、ニオイもしっかりと取り除いてくれるので、これは安心だと思いました。

また、見た目も良かったと思います。雰囲気にマッチしています。元々、ワインセラーがあった場所の隣に設置をしてみると、まったく違和感がありませんでした。

Q.お客様の反応はいかがでしょうか?

お客様が喫煙ブースを目的に来てくれるようになりました。一度はご案内が必要ですが、2度目からはお客様が自ら足を運んでくださいます。また喫煙ブースを初めて見るお客さまもいらっしゃるのですが、ご利用いただいた皆さまからは、大変好評をいただいております。

非喫煙者から、喫煙ブースの事を気にする声を聞いたこともありません。それくらい、店内の雰囲気を邪魔していないのだと思いますし、ニオイ等で気になることもないのだろうと思います。

Q.分煙対策を実施する際に、喫煙ブースを最終的に選択された理由は何ですか?

やはり部屋を作るとなると、ある程度の大きさが必要になります。先ほどもお伝えした通り、当店はそんなに大きなお店ではありません。ですから、喫煙室を作るという選択肢は考えられませんでした。

Q.喫煙ブース導入について、驚かれたことはありますか?

スピード感はとても驚きました。本社からの話を聞いて、相談し、設置を決めましたが、その日から2~3週間で設置完了までできていました。さらに設置当日も、アイドル時間中に作業が完了しました。営業を全くストップすることがなく、私たちも仕込みをしている間に完成していたという感覚です。とても早かったですね。

Q.最後に、喫煙ができる場所がどんどん減っている現状について、どう思われますか?

今では、マナーが悪い人もそんなに見ないですよね。ですからタバコが吸える環境が増えていくと良いなと思います。タバコが好きな人は気軽に吸えて、タバコを吸わない方にも気にならないような環境を作る。そうやって喫煙者と非喫煙者が共存できるお店がどんどん増えていけば良いですね。タバコは悪、みたいな時代があったと思います。ですが、このような喫煙ブースがあると、そういった変な印象も取り除いていけるのではないかと思います。

私自身、昔はタバコを吸っていましたので、今の時代、とても窮屈に感じられるのはよくわかります。仮に本人が吸わなくても、一緒にいらっしゃる人が吸うこともある。その人が上司だったりすれば気も遣いますよね。そういうところにストレスを感じることなく、一緒に食事が楽しめる場所になれば良いと思っています。