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紙巻たばこ喫煙者と加熱式たばこ喫煙者のホテル利用実態調査を比較分析

■本調査の対象者

本調査は、紙巻たばこ喫煙者360名と加熱式たばこ喫煙者359名を対象に、ホテル宿泊時の喫煙に関する意識と行動を比較分析したものです。紙巻たばこ喫煙者は男性が84%・女性が16%、加熱式たばこ喫煙者は男性が85%・女性が15%です。厚生労働省国民健康では、2022年の女性の喫煙率7%より高く、一定数の女性のご意見も確認することができました。

◇調査対象者の行動特性と比較ポイント

1.ホテル利用頻度と客室の喫煙可否の重要性について聞いたところ、以下の結果となりました。

<紙巻たばこ喫煙者の場合>

紙巻たばこ喫煙者: 年1回以下の宿泊が最多(43.6%)でしたが、月1回以上の頻繁な利用者も22.5%存在します。客室の喫煙可否を「重要視する」と回答した割合は76.7%でした。

<加熱式たばこ喫煙者の場合>

加熱式たばこ喫煙者: 年1回以下の宿泊が35.1%に上り、 月1回以上の頻繁な利用者も26.7%存在します。客室の喫煙可否を「重要視する」と回答した割合は75.8%でした。

両者ともにホテルを積極的に利用し、客室の喫煙可否を重視する傾向があることが示されました。

2.喫煙ルーム選択状況と禁煙ルーム選択理由を聞いたところ、以下の結果となりました。

 <紙巻たばこ喫煙者の場合>

紙巻たばこ喫煙者: 毎回喫煙ルームを選ぶのは45.8%に留まりました。禁煙ルームを予約する理由としては、「館内の喫煙スペースで十分だから」(38.1%)「煙草の臭いが気になるから」(32.2%)、「喫煙ルームの在庫が少ない」(30.6%)が上位を占めました。

<加熱式たばこ喫煙者の場合>

加熱式たばこ喫煙者: 毎回喫煙ルームを選ぶのは42.1%でした。禁煙ルームを予約する理由としては、「煙草の臭いが気になるから」(39.0%)が最も多く、次いで「館内の喫煙スペースで十分だから」(35.7%)、「喫煙ルームの在庫が少ない」(32.6%)が挙げられました。

価格や清潔感、そして喫煙ルームの在庫状況が、喫煙者の客室選択に影響を与えていることが共通して見て取れます。

3.禁煙ルーム利用時の喫煙場所と禁煙ルーム内での喫煙経験を聞いたところ、以下の結果となりました。

 <紙巻たばこ喫煙者の場合>

紙巻たばこ喫煙者: 禁煙ルーム滞在中の喫煙場所として「館内の喫煙ブース」(77.5%)が最も多く利用されていました。また、館内に喫煙ブースがない場合、27.8%が何らかの形で禁煙ルーム内で喫煙経験があると回答しました。特に室内での喫煙経験者は11.9%でした。

<加熱式たばこ喫煙者の場合>

加熱式たばこ喫煙者: 禁煙ルーム利用時の喫煙場所は「館内の喫煙ブース」(68.2%)が最も多く利用されていました。禁煙ルーム内で加熱式たばこを吸った経験がある人は28.7%、トイレでの喫煙経験者も10.0%おり、全体の約4割が禁煙ルーム内での喫煙を経験していました。

両調査から、喫煙ブースの利用が一般的である一方で、禁煙ルーム内での喫煙が一定数発生しているという衝撃的な実態が明らかになりました。これはホテル業界における分煙対策の喫緊の課題と言えます。

【全体所感】

本調査は、ホテル業界における喫煙対策の現状と課題を明らかにし、より良い宿泊環境の実現に向けた基礎資料として活用されることを目的としています。今回の比較分析により、紙巻たばこ喫煙者と加熱式たばこ喫煙者の間で、ホテル利用における喫煙可否の重要性や禁煙ルーム内での喫煙行動に共通の課題があることが示されました。これは、ホテル業界が今後、多様な喫煙者のニーズに応えつつ、非喫煙者への配慮(受動喫煙対策)を両立させるための重要な示唆となります。適切な設備投資と運営方針の見直しを通じて、顧客満足度向上と健全な業界発展が期待されます。