タバコに関するトラブルは、飲食店やオフィスだけにとどまりません。マンションでもトラブルにつながる場合があり、中には引っ越しを余儀なくされる方もいます。マンションの価値を維持し、居住者の満足度を高める上では、分煙対策が重要になるのです。
そこで今回は、マンションが分煙対策に取り組む必要性などを解説します。おすすめの分煙方法も併せて確認し、効果的な対策を実施しましょう。
マンションで分煙対策が求められる背景

近年、マンションにおける分煙対策の重要性が高まっています。分煙対策が不十分な場合、喫煙者と非喫煙者の間でトラブルに発展するケースが少なくありません。
中でもベランダでの喫煙は、タバコの煙やニオイが隣室などに流れるため、健康被害を引き起こす原因となるのです。
このような喫煙問題が発生すると、マンション全体の住環境が悪化し、結果としてマンションの資産価値が低下したり、悪い評判が流れたりする恐れがあります。分煙の重要性が叫ばれている昨今、マンションでの分煙対策は必須と言える状況なのです。
マンションでの喫煙問題に関する事例

マンションでの喫煙問題は、ニュースで取り上げられることも珍しくありません。実際に報じられた2つの事例を紹介します。
・事例1:受動喫煙による引っ越し
隣室からの受動喫煙に悩まされた女性が、引っ越しを決断したケースです。喫煙者に対し、タバコのニオイに困っていることを直接伝えたものの、改善されませんでした。
(出典:毎日新聞デジタル「隣室の受動喫煙で引っ越しのケースも 禁煙学会が法整備求める」/https://mainichi.jp/articles/20241130/k00/00m/040/047000c)
・事例2:被害者の会結成
近隣住民の喫煙による受動喫煙が相次ぐ中、被害者の会が結成されると、およそ2ヶ月半で800人以上が参加したケースです。同じ悩みを持つ方が多いことの裏返しであり、喫煙者に対する不満も大きいと言えます。
(出典:毎日新聞デジタル「煙たいよ!『被害者の会』登録急増」/https://mainichi.jp/articles/20170820/k00/00m/040/115000c)
紹介したのはあくまで一例であり、他にも喫煙に関するさまざまな問題が発生しています。プライベート性が強い自宅空間でのトラブルだからこそ、より大きなストレスがかかると考えられます。
マンションの分煙対策を進める方法

マンションの分煙対策を進める方法について、代表的な例を2つ紹介します。
(1)マンションの管理規約を改定する
マンションの受動喫煙対策を進めるためには、管理規約の改定が有効な手段となります。管理規約を変更し、マンション内での喫煙ルールを明確にすると、居住者間のトラブルを未然に防ぐことが期待できます。
しかし、管理規約の改定には、一定の手続きを踏む必要があります。具体的には全区分所有者を集めて総会を開催し、区分所有者および議決権の4分の3以上の賛成による決議を得なければなりません。
この決議には区分所有者の理解と協力が不可欠です。規約改定の準備から決議に至るまで、相当な時間を要するケースも想定しなければなりません。関係者間の丁寧な説明と合意形成が、円滑な手続きを進める鍵となります。
(2)喫煙環境を整備する
マンションにおける喫煙問題の解決策として、喫煙環境の整備は有効な手段となります。マンション内に喫煙専用室などを設置し、居住者がベランダや共用部分で喫煙する状況をなくすことが効果的です。その結果、受動喫煙のリスクを低減できるでしょう。
喫煙環境の整備には、以下のような方法が考えられます。
・喫煙専用室の設置
換気設備を整えた専用の室内スペースを設け、煙や臭いの拡散を防ぎます。
・喫煙ブースの設置
簡易的に設置できる喫煙ブースを、共用部分などに設けることも有効です。
喫煙環境の整備には喫煙ブースがおすすめ!

マンションで喫煙環境を整備する際、喫煙室を設けることも選択肢の一つです。しかし、設置にはスペースの確保や、大掛かりな工事が必要となる場合があります。一方、喫煙ブースであればそういった課題をクリアしやすく、手軽に分煙対策を進められるのです。
サイズは1人用〜4人用といったバリエーションがあり、マンションの規模に応じたサイズで導入できます。
・1〜2名:省スペースで設置しやすいサイズ
・2〜3名:複数人でも利用しやすい標準的なサイズ
・3〜4名:ゆとりを持って利用できるサイズ
喫煙ブースの導入は、効果的かつ現実的な喫煙環境の整備を実現する場合、有効な手段と言えるでしょう。
喫煙ブースの導入でトラブル・クレームが解決された事例

喫煙ブースを導入した結果「クレームが減った」という飲食店の事例も少なくありません。
新宿の温浴施設「SOLA SPA新宿の湯」では、愛煙家の利用客から喫煙環境の整備に対するクレームが多くありました。スタッフは対応に苦労し、ストレスを感じていたと言います。
しかし、喫煙ブースを導入したところ、クレームの数が激減。「導入してよかった」と担当者は話しました。
事例の詳細は以下よりご確認いただけます。
【導入事例】スモーククリアを導入したおかげで、クレーム対応の負担が大幅に軽くなりました
また、北海道登別市の温泉旅館「御やど清水屋」も、タバコに関するクレームが届いていました。特に外国人観光客からのクレームが多く、苦慮していたと話します。
そこで全室禁煙化の実施にともない、本格的な対策が必要との考えから、喫煙ブースを導入。クレームの減少だけでなく、分煙環境の整備にも成功しました。
事例の詳細は以下よりご確認いただけます。
【導入事例】クレーム対策で導入して数ヶ月、もっと早く導入すればよかったと思っています。
喫煙ブースの活用事例を取材!
喫煙ブースの活用事例について紹介しましたが、実際にどう活用されているのか気になる方もいるはずです。そこで、喫煙ブースが設置されている旅館、カフェに足を運んでみました!
1つ目は、高知県にある旅館です。高知の中心部から近いエリアにあり、多くの宿泊客が利用していました。


喫煙ブースは温泉に向かうまでの場所に設置されているとのこと。実際に館内を歩いていきました。


ほどなくして現れたのが喫煙ブースです!

写真撮影時点ではお一人利用されていましたが、この直前には4人で利用するシーンも多く見られました。確認したところ、こちらの旅館で結婚式が開催されており、参列者の利用と考えられます。

大勢が集まる場所だからこそ、タバコを吸える環境は重宝されます。ひっきりなしに利用される光景を見て、あらためて需要の高さを感じ取りました。
続いては新大阪駅すぐのカフェです!土曜日のお昼前ということもあり、たくさんの人で溢れています。

少し歩いた先にあったのが、誰もが知る有名なカフェチェーン店です!店内は非常に混雑していました。


店内奥のエリアで座席を確保すると、右奥に黒の喫煙ブースを発見!すぐ近くにお客さんがいますが、タバコのニオイや煙を気にする様子はありませんでした。

こちらも多くの方が利用されていましたが、空いた時間を使って写真を撮影。先ほどの旅館と同じく、4人用の喫煙ブースです。

入店から1時間ほどが経過した段階で、約10人は喫煙ブースを利用していました。性別、年齢を問わず、ブースに入っていく姿が印象的でした。
また、複数人が利用した後でも汚れはほとんどありません。近くにいてもタバコのニオイ、煙は感じませんでした。

高性能の喫煙ブースを導入しておくと、タバコのトラブルが発生する可能性も低いと言えるでしょう。喫煙室ほどのサイズではなくとも、十分に効果を発揮するのが喫煙ブースです。
まとめ
今回はマンションの分煙対策について、必要性から具体的な方法まで紹介しました。
タバコに関する問題を放置していると、マンションの資産価値が下がるなどさまざまなデメリットがあります。喫煙可能とする場合、何らかの対策を講じる必要があるでしょう。
喫煙ブースであれば省スペースで設置できるうえ、導入までの手間もかかりません。「費用が気になる」「まずは相談してみたい」という場合は、喫煙ブースを販売する企業に問い合わせてみましょう。

