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ここまで進んでいる最新の喫煙所事情。喫煙所設備の選び方

企業や商業施設の喫煙所の設備は健康増進法の基準を満たした分煙対策がなされている必要があります。どのような設備を整えれば基準を満たすことができるのでしょうか。今回は喫煙所の設備についてどのように選んでいけばいいのかをご紹介します。

屋内設備

オフィスや商業ビルなどの屋内に喫煙所を作る場合は喫煙専用室や喫煙ブースを作る必要があります。室内に必要とされている条件は

1.出入口において、室外から室内に流入する空気の気流が、0.2m毎秒以上であること。

2.たばこの煙が室内から室外に流出しないよう、壁、天井等によって区画されていること。

3.たばこの煙が屋外又は外部の場所に排気されていること。

→詳しくはこちらのコラムを参照

上記のように定められています。

ただし、施設の設計や喫煙室の設置場所の関係で煙の屋外への排気が難しい場合は、たばこの煙を処理することで代替処置と認められます。

その際に出番となるのが喫煙ブースですが、この喫煙ブースのにも排気ダクトから外部にたばこの煙を排出するタイプと、ブース内でたばこの煙を浄化するタイプの2種類に大きく分けられます。

 

屋外に排気するタイプの喫煙ブース

屋外に排気するタイプの喫煙ブースの場合、排気ダクトの設置など建物側にも比較的大規模な工事が必要となります。設置するまでに工程にコストがかかるのがこのタイプです。

建物の構造上、排気口までの距離が遠かったり、また壁の状況によって費用は左右されます。また屋外に煙を流す場合の注意点としては、臭いの問題があげられます。

煙草の臭いを取り除かず外に排出してしまった場合、近隣店舗や住民からのクレームが発生することもあります。最も割安で行う場合は、単なる囲いと外に排気をつなげる形は可能とはいえますが、上記のように周辺店舗・住民への影響を考えると、適切とは言い切れないのが注意すべき点です。

 

ブース内でたばこの煙を浄化するタイプの喫煙ブース

ブース内でたばこの煙を浄化するタイプは、建物側に工事が必要ないので短期間で簡単に設置できます。ただし、総揮発性有機化合物(TVOC)の除去率が95%以上、浮遊粉じんの量を0.015mg/m3以下にして室外に廃棄しないといけないため、喫煙ブース自体の設備はしっかりしたものである必要があります。

喫煙ブースから外に排気するための空気の循環はないため、エアーカーテンや空気循環器などで人工的に風を送る必要があります。また、煙を吸引し有害物質や粉じんを除去して綺麗な空気を排出する設備も欠かせません。これらの設備をはじめから十分に備えている喫煙ブースを選びましょう。

「喫煙ブースの中に空気清浄機を設置すればいいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、空気清浄機では有害物質や粉じんは法で定められた基準まで除去されないことが非常に多いです。自前でブース内に空気清浄機を設置しても、基準を満たしていなければ喫煙ブース自体を使用することができません。その点、全ての機能が喫煙ブース自体に予め備わっているタイプであれば安心です。

また、高機能な喫煙ブースであれば煙の臭いがかなり抑えられるため、喫煙室を利用した人の衣服からの臭いも防げます。喫煙している人=臭いというイメージを軽減可能です。非喫煙者がストレスを感じることも減るでしょう。

⇒喫煙ブースの機能はこちらの動画をご参照ください。

 

屋外設備

屋外も企業にとっては整備すべき喫煙場所です。敷地内の分煙をする上では屋外でも隔離性の高い喫煙場所を定めることで、喫煙者も非喫煙者も快適に過ごせます。また、出入り口近辺で喫煙者がたむろしているのは、企業のイメージダウンにつながります。屋外喫煙所を設置して、クリーンな喫煙環境とイメージを実現しましょう。

 

閉鎖型喫煙ブース

閉鎖型喫煙ブースは、屋内の喫煙ブースと同じく外部への煙の漏れを極力抑えることができます。屋外に喫煙所を作る場合は室内に煙が流入したり近くを通る人に煙がかからないように配慮が必要ですので、それを満たせる設備と言えます。

閉鎖型喫煙ブースの内部設備はグレードによって様々です。排気設備が不十分な閉鎖型喫煙ブースは喫煙者自身の健康を損ねますし、衣類や髪の毛などに臭いが付き一緒に働く非喫煙者にストレスを与えます。また、排気機能があってもただタバコの煙をそのまま外に出しているだけでは、周囲に副流煙を浴びせることになります。

 

喫煙パーテーション

喫煙パーテーションはいわゆる従来の屋外喫煙所の延長で、煙がばらまかれないようにパーテーションで仕切った屋外設備です。天井部分は外に開放されているため、上からは煙が漏れる構造になっています。

しかし、喫煙パーテーションでも基本的には周囲になるべく煙が漏れないようにする必要があります。入り口にエアーカーテンを設置したり適切な場所に送風機を設置することで、煙の流れをコントロールする等の対策が有効です。

また、喫煙パーテーション内の煙を分煙機で集め綺麗な空気に処理することで、周囲への健康被害を最小限に抑えられます。周囲に開放されている喫煙パーテーションだからこそ、高機能な分煙気の設置や煙の浄化機能を備えた灰皿などを複数台検討しましょう。

最近、パーテーション型の公共の喫煙エリアでは、パーテーションの外で喫煙していたり、パーテーションの上部から煙や臭いが流れていることを見かけます。

東京都の調査でも受動喫煙を経験している場所の56%は路上であるという結果が出ています。公共喫煙エリアの在り方もこれから大きく変わってくる可能性があります。

喫煙エリア

周囲から完全に解放された喫煙エリアも、屋外であれば設置は可能です。灰皿が置いてあるだけの場所に喫煙マークを表示することで、喫煙エリアとして運用できます。

ただし、周囲への煙の影響や、視線を考えると人の動線上に喫煙エリアを設けるのはあまり好ましくありません。周囲をあまり人が通らないところ、外部から見えないところに設置しましょう。喫煙エリアであることを示すマークも表示する必要があります。

喫煙ブースやパーテーションを設置することができないのであれば、せめて灰皿を煙の浄化機能があるものにするのがおすすめです。有害物質や粉じんを吸い込み、綺麗な空気にして排出します。

 

煙対策

たばこの煙を集めたり綺麗な空気にして排出する分煙機は室内用喫煙ブースや喫煙室には必須の設備です。様々なタイプの製品がありますが大きく分けて、建物の排気設備と併用するタイプの分煙機、排気設備がない室内で単体で完結するタイプの分煙機に分けられます。

 

分煙機(排気設備と併用)

室内から外に排気できる作りになっている喫煙室でも、煙を集める分煙機は必要です。分煙機がないといくら外に通じる排気口があっても効率的に煙が出ていきませんし、室内に煙が充満してしまいます。

排気設備と併用するタイプの分煙機で空気清浄機能がついているものであれば、分煙機を通じて排気口に流される煙もきれいな空気になっています。特にテナントビル内に排気口があったり、屋外でも人が通るところに排気口があると、周辺に嫌な臭いがついたり煙に関するクレームが来る場合もあるので、喫煙ブースで集めた煙が綺麗になっているに越したことはありません。

さらに、分煙機自体からもきれいな空気が排出されるものを選べば、煙を集めるだけでなく室内にクレイな空気を送り込むことにもなりますので、快適な室内ですし臭いも軽減できます。

 

分煙機(施設に排気設備なし)

施設に排気設備がない場合は、室内の分煙機だけで有害物質と粉じんの除去を行わなければなりません。高機能な分煙機が求められますし、場合によっては複数台置く必要も出てきます。

 

フィルター

分煙機のフィルターは定期的に交換する必要があります。リース契約等の場合、メーカーの担当者が定期的に交換に来てくれることが多いですが、購入した場合など自分で行う場合は忘れないように気をつけましょう。交換タイミングは期間よりも煙草を吸う本数によって変化します。ですので、どの程度の期間での交換が必要なのかは、商品購入をした企業に確認をすることが望ましいでしょう。その部分でしっかりと本数に関する提案ない企業については、要注意が必要です。

エアカーテン

エアカーテンは気流の流れによって見えない壁を作り出す装置です。喫煙室、喫煙ブースの入り口に設置することでタバコの煙が外に漏れません。ドアの開け閉めの際は気圧が変化するため、エアカーテンがない喫煙ブースだと煙が外に逃げてしまいます。エアカーテンにより喫煙室内の気圧や空気の流れを一定に保つことが可能です。

 

灰皿

喫煙室内には当然灰皿を設置する必要があります。灰皿の中で吸い殻が燃え続けることで、なかなか煙が消えない原因となります。火がついたままの吸い殻を確実に消火することができると謳った灰皿は多くリリースされていますが、灰皿の運用で大変なのが吸い殻の処理や灰皿の掃除です。吸い殻が溢れ流ことで、喫煙室自体が不潔になってしまいます。定期的な処理が必要であることから、掃除をすることにストレスがない、簡単に吸い殻処理ができるような灰皿であることはとても重要な点になります。

 

結局どの喫煙製品を揃えればいいのか

このように喫煙ブースや喫煙室を運用するにあたっては様々な製品が必要ですが、結局どの製品を揃えれば良いのでしょうか。

一番手軽でかつ法的に必要な要件を満たすのは、設備を最初から全て供えている高機能喫煙ブースを購入することです。喫煙ブース内に有害物質や粉じん、臭い除去を行う機能があり、外部への不要な煙の流出を遮断できる。特にそれほど一度の利用者が多くないオフィスなどでは、1〜3人定員程度の高機能喫煙ブースを備えるのが最も効率的です。建物に排煙設備を工事できない場合でも、喫煙ブースで全て完結できます。

また、排煙設備を工事できる場合でも、高機能な喫煙ブースを設置するのがおすすめです。特段喫煙に特化した機能がない部屋を喫煙室にしたり、密閉したスペースを作りそこを喫煙所と定める場合、まずは部屋の材質の問題が発生します。いくら密閉しているように見えても臭いが漏れたり、使用しているうちに汚れが目立つ可能性が高いです。さらに、排気口につながっているだけでは煙の処理が十分ではないので、分煙機やエアーカーテンなどを設置する必要があります。法で定めた基準を満たすにはどの場所に何台設置したらいいのか、素人に判断するのは難しいです。そのため、各製品のメーカー担当者等と綿密な打ち合わせが必要となり、設置費用だけでなく時間も取られます。ゼロから喫煙室を組み立てるのは相当に難易度が高いです。これは屋内だけでなく屋外でも同じです。

やはり、高機能な喫煙ブースを設置することを前提に、排気設備に繋げられるのか喫煙ブースだけで煙の処理を完結させるのかを検討するのが理にかなっています。喫煙対策にお悩みの企業の担当者はまずはお問合せし、実際の状況をご相談することをお勧めします。